ユニットバスの交換費用相場と安く抑えるポイントを解説!
ユニットバスの交換費用は高いイメージがありますが、実際の相場はいくらくらいなのでしょうか?
また、交換費用を安く抑える方法はあるのでしょうか。
本記事では、ユニットバスのリフォームを検討している人に向けて、リフォームの概要や交換費用相場、費用を安く抑える方法について解説します。
目次
- ユニットバスとは?
- ユニットバスのリフォームは「入替え」が一般的
- ユニットバスと在来工法の違い
- ユニットバスからユニットバスへの交換費用と注意点
- 交換費用
- 工期
- 注意点
- 用途に応じてサイズを再検討する
- オプションはよく考えて選ぶ
- 給湯器の状態も確認する
- 在来工法からユニットバスへの入替えの交換費用と注意点
- 交換費用
- 工期
- 注意点
- 老朽化が著しい場合費用が上がる可能性が高い
- 浴室が狭くなるケースがある
- 自宅の浴室にきちんと収まるか確認する
- ユニットバスの交換費用を抑えるには?
- 導入するユニットバスの価格帯を抑える
- 相見積もりを取って交換費用の安い業者に依頼する
- 自治体の補助金制度を利用する
- 相場を把握してできるだけ安くユニットバスの入替えをしよう!
ユニットバスとは?
ユニットバスは浴室の床や壁、天井などそれぞれを別々に作ってユニット化し、現場で組み立てて設置するバスルームです。
在来工法では壁一面に1枚1枚タイルを貼るなど、時間と労力を必要とする工事でバスルームを施工していましたが、ユニットバスは手軽に設置できる上に、利用する人も掃除がしやすいなど管理が楽であること、また防水性が高いことから、近年多くの住宅やホテルで採用されています。
ユニットバスのリフォームは「入替え」が一般的
ユニットバスのリフォームは、部分的に行うことも可能ですが、「入替え」が一般的です。
入替えのメリットは、壁から浴槽まですべて入れ替えることで、浴室が新品同様になることが挙げられます。
もちろん部分的なリフォームよりも費用は高くなりますが、一度入替えてしまえば、また長期間きれいな状態で浴室を利用できます。
部分的なリフォームの場合、一部をリフォームしたと思ったら今度は別の箇所が劣化してくるなど、次々にリフォームを入れなければならなくなる可能性があります。数々のリフォーム費用を合わせたら、入替えをする費用と変わらなかった、ということにもなりかねません。
実際にユニットバスのリフォームを行っている家庭では、入替えを選択する人が多いようです。
ユニットバスと在来工法の違い
先にも少し触れていますが、ユニットバスと在来工法のもっとも大きな違いは「施工方法」です。
規格に合わせて作られた各ユニットを、施工箇所に運んで組み立てるのがユニットバス。
在来工法は、施工箇所に房総加工を施した上で、タイルなどの素材をセメントで埋め込んでバスルームを作ります。
それぞれの施工方法による違いとしては、「在来工法のほうが自由度が高い」という点が大きいです。ユニットバスはサイズが決まっているので、そのサイズに合った広さのバスルームでないと設置することができません。
新築であればユニットバスのサイズに合わせてバスルームを設計できますが、在来工法で作られたバスルームの場合、ユニットバスの規格が合わないケースがあり、その場合は設置することができないのです。
これに対して在来工法は、どんな広さのバスルームでも施工できるほか、気に入った設備を設置することができます。猫足バスタブを設置する、複数人が入れるような大きな浴槽を設置するなど、理想のバスルームを作れます。
ただし、ユニットバスは防水性が高いのに対し、在来工法は防水効果が劣化するのが早いなど、デメリットもあります。ユニットバスからユニットバスへのリフォームよりも、在来工法から在来工法のリフォームのほうが費用が高くなりやすいなど、それぞれにメリットとデメリットがあります。
ユニットバスからユニットバスへの交換費用と注意点
バスルームのリフォームは、ユニットバスからユニットバスへのリフォームと、在来工法からユニットバスへのリフォームの2通りがあります。
以下に、ユニットバスからユニットバスへの交換費用と注意点を解説します。
交換費用
ユニットバス本体の費用はサイズやグレードによって大きく変わってくるため、本体の費用によって交換費用の総額は異なります。ユニットバスの交換は、「本体費用」と「工事費用」、「諸費用」の3つに分けられるケースが多いです。
工事の内訳は、主に既存のユニットバスや間仕切りの解体と撤去、新規ユニットバスの組み立てと設置、配管の接続や電気工事などがあります。これらの工事費用をすべて含めて、約25万円が相場だと考えてよいでしょう。
先に触れたように、ユニットバス本体の費用はグレードによって異なります。平均的なユニットバスの価格が40万円ほど、諸経費が10万円ほどと考えた場合、工事費込みでユニットバスの交換費用は75万円前後だと考えて差し支えありません。
さらにオプションをつける場合は、この金額にオプション費用が追加されます。例えば追い焚き機能をつける、給湯器を交換する、浴室乾燥機を設置するなどという場合は、各々の費用が追加されるため、総額はかなり高くなるでしょう。
工期
ユニットバスからユニットバスへ交換する際は、戸建て住宅で一般的なユニットバスの交換であれば3〜4日で完了します。
すでに出来上がっているユニットを運んで組み立てるので、工期が短い点はユニットバスの大きなメリットのひとつです。
業者によっては5日ほどかかるとアナウンスしているところもあります。
ただし、工事内容によってはさらなる日数を要するケースがあります。例えば交換に伴い窓を設置する場合はさらに1〜2日かかることがあります。また、込み入ったオプションをつける場合には、その内容に応じて工期が長くなります。
マンションの場合も工期自体は大きく変わりませんが、管理会社の許可を得るなど、手続き関係で工事の着工までに日数を要することが多いです。
注意点
用途に応じてサイズを再検討する
ユニットバスの規格は数種類の中で決まっているので、浴室のサイズに合った規格を選ばなければなりません。しかし浴室内の仕様にはいろいろな種類がありますので、理想に近いユニットバスをよく検討した上で選ぶことをおすすめします。
より吟味したいのが浴槽のサイズです。これまでは小さいサイズだったけれど、「子どもが大きくなってきたので大きいサイズに変えたい」、「子どもが独立したので、省エネを兼ねて浴槽を小さくしたい」など、用途に応じてサイズを再検討しましょう。
オプションはよく考えて選ぶ
ユニットバスにはさまざまなオプション機能があり、仕様を選んでいるとついいろいろなオプションをつけなくなるかもしれません。しかし、オプション機能は家庭の状況によって活用するものとしないものがあります。
また、オプションは導入するごとに費用が追加されますので、あれもこれもと追加していたら交換費用が予算を大幅に上回ってしまうことも。入浴するにあたってどんな機能が必要かを考えた上で選びましょう。
給湯器の状態も確認する
ユニットバスを交換しようと思ったときは、やはり浴室の劣化が気になるときだと思われます。設置してから年数が経っていることがほとんどでしょう。ユニットバスの使用年数が長くなっているということは、給湯器も設置してから年数が経っているということ。
給湯器の寿命は8〜10年ほどといわれていますので、給湯器も古くなっているときは、ユニットバスの交換と合わせて給湯器の交換も検討することをおすすめします。
在来工法からユニットバスへの入替えの交換費用と注意点
次に、在来工法からユニットバスへ入替えをする際の交換費用と注意点を解説します。
交換費用
在来工法からユニットバスへ交換する場合、その費用は現状の浴室の状態によって大きく変わってきます。
既存の浴室の大きさや、配管の劣化状態などによって必要な工事も異なるため、見積もりを取ることが確実です。一般的な費用相場としては、60万円から150万円ほどになります。
在来工法の浴室は、ユニットバスの規格が合わないことがあります。その場合、ユニットバスのサイズに合わせて浴室の広さもリフォームで変更する必要があるため、さらに工事費用が高くなります。
工期
在来工法からユニットバスへ交換する工期は、1週間から10日ほどのケースが多いです。ユニットバスからユニットバスへの交換よりも、少し日数がかかると覚えておくとよいでしょう。
ただし、先にも触れているように工事の項目が増えるごとに工期も長くなりますので、最長で1ヶ月ほどかかってしまうこともあるようです。
工事期間中は自宅のお風呂に入れないので、入浴する場所を確保しておく必要があります。
注意点
老朽化が著しい場合費用が上がる可能性が高い
在来工法の場合、かなり古い浴室をユニットバスにリフォームするケースも少なくありません。
古い住宅は木造建築が多く、浴室の柱が腐食してしまっている、シロアリ被害が出ているなどの場合、柱の強化やシロアリ駆除などの対応を行わなければならないこともあります。こうした工事や作業が増えるごとに工事費用がかさんでいくので、相場よりもかなり高い費用がかかってしまうかもしれません。
浴室が狭くなるケースがある
既存の浴室とユニットバスのサイズが合わない場合、ユニットバスのサイズに合わせて浴室を広くしようとすると大掛かりな工事が必要になることがあります。
その分費用も高くなってしまうので、既存の浴室よりも小さいタイプのユニットバスを設置するケースが多いです。そのため、これまでよりも浴室が狭くなってしまいます。
とはいえ、古い住宅よりも大きな浴槽を設置できるなど、使い勝手がよくなるので、使用感として浴室が広くなったように感じる人も少なくないようです。
自宅の浴室にきちんと収まるか確認する
先にも触れているように、ユニットバスは規格が決まっているので、一定のサイズのみ設置することができます。
サイズは「1616」や「1818」など数種類あり、基本的にどのメーカーも規格は共通です。
しかしメーカーによっては寸法に違いがあることも多く、実際に測ったサイズと少し違っていて設置ができなかった、というケースがあります。
ユニットバスはサイズを調整することができないので、既存のサイズが完全に入るサイズでなければ設置することができません。
在来工法からユニットバスに交換するときは、既存の浴室のサイズをリフォーム業者に正確に計測してもらい、自社で取り扱っているユニットバスを間違いなく設置することができるかをしっかり確認してもらいましょう。
ユニットバスの交換費用を抑えるには?
ユニットバスの交換は、ユニットバスからユニットバスでも、在来工法からユニットバスでも、まとまった費用が必要です。
少しでも低い予算で交換したい人に向けて、ユニットバスの交換費用を抑える方法を以下にご紹介します。
導入するユニットバスの価格帯を抑える
ユニットバスは、サイズが大きいほど価格が高くなります。
しかし既存の浴室にぴったり合うユニットバスでないと設置することができないので、安いからといって大きい浴室に小さなユニットバスを設置することは不可能です。
しかし、ユニットバスにはさまざまなグレードがあり、シンプルなグレードのユニットバスを選ぶことで、交換費用を抑えることにつながります。
ユニットバスのグレードは各メーカーで独自のグレードを導入していますが、1番シンプルなグレードと、最高級グレードを比較すると、本体価格だけで30万円以上の差があるシリーズも。シンプルなグレードを選ぶことで、交換費用を抑えられるのもうなずけますね。
そのほか、オプション機能を最小限にして費用を抑えるのもひとつの方法です。
機械の操作があまり得意でない人は、込み入った操作が必要なオプション機能は使わなくなってしまう可能性があります。ライフスタイルを振り返り、必要なオプション機能に絞って導入しましょう。
相見積もりを取って交換費用の安い業者に依頼する
ユニットバスの交換を決断したら、必ず複数のリフォーム会社に相見積もりを取り、価格を比較検討した上で交換費用が安い業者に依頼しましょう。
各々のリフォーム会社が作成する見積もりは、内訳が異なります。ユニットバスの費用はA社が安いけれど、工事費用はB者のほうが安い場合、総額を加味して選ぶことはマストです。
しかし、多少総額が高いとしても、保証内容が充実していれば多少高くても結果的にお得ということもあり得ます。さまざまな要素を踏まえた上で、もっともお得だと思えるリフォーム業者に依頼しましょう。
ちなみに、メーカーに依頼をするのではなく、リフォーム業者に直接依頼することをおすすめします。ユニットバスはメーカーが展開しているので、メーカーに依頼するのが1番お得だと思う人がいるかもしれません。しかしメーカーはユーザーから依頼を受けたら、提携している下請けのリフォーム業者に依頼をします。そして、メーカーが手配料として中間マージンを取るのです。
リフォーム業者はインターネットで調べればすぐに見つけることができますし、口コミサイトなどもあるので多くの情報を得た上で見積もりを依頼できます。少しでも交換費用を抑えたい人は、必ずリフォーム業者に直接連絡をしましょう。
自治体の補助金制度を利用する
ユニットバスの交換にあたり、所定の条件を満たしている場合は自治体の補助金制度を利用することが可能です。補助金制度を利用することで、税金の控除を受けることができます。
補助金制度については各自治体のホームページなどを参考に確認が必要です。大まかな条件としては、「省エネリフォーム」に当てはまる場合や、「長期優良住宅化リフォーム」に当てはまる場合などが挙げられます。
これらの補助金を活用することで、25万円から最大で60万円以上の税金の控除を受けることができます。また、介護に向けたリフォームを行う場合には20万円の補助金が支給される制度もあります。ユニットバスを交換する際には、ぜひ補助金制度に当てはまるかを確認してみましょう。
相場を把握してできるだけ安くユニットバスの入替えをしよう!
ユニットバスの交換にはまとまった費用が必要になりますが、しっかりリサーチをした上で業者選びをすることで、費用を抑えることが可能です。ユニットバスの本体価格には標準価格が設定されていますが、多くのリフォーム業者ではユニットバス本体の割引を行っていますので、割引率を比較するだけでもコストダウンにつながります。
交換費用の相場を把握した上で複数のリフォーム業者に相見積もりを出し、しっかり比較検討した上で業者選びを行うことで、相場よりも費用を安く抑えることができるはずです。ぜひ本記事の内容を参考に、低コストでのユニットバス交換を実現してください。