ユニットバスを入れ替える際の費用ってどれくらい?交換目安や確認事項を解説
ユニットバスを入れ替えたいとお考えではありませんか。ユニットバスの入れ替えをする際の予算やどういう工事をして、どれくらいの期間がかかるのかについてわからないことも多いでしょう。
そこで、当記事ではユニットバスの入れ替えにかかる予算から入れ替え工事の目安、工期、費用を抑えるポイントまで解説します。ユニットバスの入れ替えを検討している場合は、ぜひ最後までお読みください。ユニットバス周りの疑問が解決するでしょう。
目次
- ユニットバスの入れ替え費用は50万円〜150万円ほど
- 在来工法からユニットバスに入れ替える場合は費用が高い
- ユニットバスのグレードをあげると費用が高くなる
- ユニットバスの入れ替えは何年が目安?
- 一般的に15年が目安
- 浴室換気扇やコーキングは10年程度なので部分修理も必要
- ユニットバスを入れ替える前に確認しておくべき事柄
- 集合住宅の場合は許可が取れるかどうかが大切
- ユニットバスか在来工法かを調べる
- 浴槽の入れ替えで対応できるかどうか調べる
- 浴室のサイズを調べる
- 施工可能かどうかの最終判断はプロにしてもらう
- 約1週間あれば大抵の施工はできる
- 在来工法からの入れ替えには時間がかかる
- 工事中は銭湯などの利用が必要
- ユニットバスを入れ替える際の費用を抑えるポイント
- 相見積もりをして費用の安い業者を選ぶ
- 必要な機能とそうでない機能を見極める
- 介護保険などを利用する
- 補足:ユニットバスはDIYを最小限にした方が良い
- 原則ユニットバスは部分交換ができない
- ユニットバスでできるDIY
- ユニットバス全体を自分で交換するには知識が必要
- まとめ:ユニットバスを入れ替えるなら100万円ほどを見ておくと良い
ユニットバスの入れ替え費用は50万円〜150万円ほど
ユニットバスの入れ替え費用は50万円〜150万円ほどです。工事内容に種類があるため、費用相場に開きがあります。費用の内訳や工事内容によって費用が変わってくることについて、下記を解説していきましょう。
- ・ユニットバスの入れ替え費用の内訳
- ・在来工法からユニットバスに入れ替える場合は費用が高い
- ・ユニットバスのグレードをあげると費用が高くなる
ユニットバスの入れ替え工事の内訳
ユニットバスの入れ替え工事の内訳は下記の通りです。
- ・解体
- ・ドア枠や仕切りの工事
- ・各種設備の設置
- ・給水・排水設備の工事
- ・電気系の工事
上記を総合すると最低で50万円、一般的には80万円前後に収まる場合が多いです。
在来工法からユニットバスに入れ替える場合は費用が高い
ユニットバスからユニットバスに入れ替える場合は費用が比較的安くなる場合が多いです。しかし、在来工法からユニットバスに入れ替える場合は費用が高くなりがち。理由としては、基礎や排水周りの大規模な工事が必要になるためです。
そもそも在来工法とは、ユニットバスのように規格がある大量生産の浴室ではなく、オーダーメイドの浴室を意味します。ユニットバスからユニットバスの入れ替えの場合は80万円前後から実施できる場合がありますが、在来工法からユニットバスに入れ替える場合は100万円〜150万円以上の費用がかかるケースもあるのです。
ユニットバスのグレードをあげると費用が高くなる
また入れ替え後のユニットバスのグレードを上げると費用が高くなります。ユニットバスには素材や設備によってグレードがあり、高価な素材や設備の充実を求めるなら高いグレードのユニットバスを導入しなければなりません。
もちろん、ご家庭によって必要・不必要のラインは変わってきます。必要以上に高いグレードのユニットバスにする必要はありませんし、低すぎるグレードで無理に節約するのも考えものです。業者と相談し、ベストなグレードのユニットバスを検討しましょう。
ユニットバスの入れ替えは何年が目安?
ユニットバスの寿命はどれくらいなのでしょうか。自宅のユニットバスに色々と劣化が見られているけど、入れ替えをした方がいいのか疑問になりますよね。そこで、ここではユニットバスの寿命についてまとめました。
- ・一般的にユニットバスの寿命は15年
- ・部分修理が必要になるケースもある
上記について解説します。
一般的に15年が目安
一般的にユニットバスの寿命は15年ほどです。使い方や使用頻度、掃除の仕方、環境によって前後しますが、15年使用したら入れ替えを視野に入れた方がいいでしょう。
ユニットバスでよく生じる劣化としては、
- ・浴槽・浴室に傷やヒビが入ること
- ・隙間に水が入らないようにしている部分の劣化で水が侵入する
などが挙げられます。
特に隙間からの水の侵入はカビの発生の原因になりますし、パーツの劣化がより早まってしまいます。目に見えない部分の劣化も考えられますので、15年使用したら、入れ替えを検討してみてください。
浴室換気扇やコーキングは10年程度なので部分修理も必要
また、ユニットバス自体の寿命は15年ほどですが、換気扇やコーキング(隙間に水が侵入することを防ぐもの)の寿命は10年ほどといわれています。ユニットバスより早く劣化するので、換気扇やコーキングは部分補修を定期的にした方がいいでしょう。
部分補修を定期的にすることで、結果的にユニットバスそのものの寿命を延ばすことに繋がる場合もあるのです。部分補修はDIYでも行えますが、素人の処理では漏水などの危険もあるため、できれば業者に依頼することをおすすめします。
ユニットバスを入れ替える前に確認しておくべき事柄
ユニットバスを入れ替える前に確認しておくべき事柄についてまとめました。下記項目はユニットバス入れ替え前に押さえておきましょう。
- ・集合住宅の場合は許可が取れるかどうかが大切
- ・ユニットバスか在来工法かを調べる
- ・浴槽の入れ替えで対応できるかどうか調べる
- ・浴室のサイズを調べる
- ・施工可能かどうかの最終判断はプロにしてもらう
集合住宅の場合は許可が取れるかどうかが大切
まずはそもそもユニットバスの入れ替えをしていいのかどうかの判断です。集合住宅や賃貸の場合は、ユニットバスの工事に関して許可が必要なケースがほとんど。大家さんや物件を管理している企業に確認しておきましょう。許可が降りた場合のみ、次のステップに進むようにしてください。
ユニットバスか在来工法かを調べる
入れ替え工事の費用を概算するために、ご自宅の浴室がユニットバスか在来工法か調べましょう。在来工法は壁や床がタイルやコンクリートであることが多いです。一方、ユニットバスはプラスチックをベースに壁や床が作られていることが多いため、壁や床を見ると簡単に判別できます。
浴槽の入れ替えで対応できるかどうか調べる
また、ユニットバスでも浴槽が据え置き型か、埋め込み型かで工事の規模が変わってきます。据え置き型は埋め込み型に比べると、浴槽を設置しているだけなので工事の規模は小さく済む場合が多いです。そのため、入れ替え工事の費用も少なくなるケースが多く、必要な予算も変わります。
浴室のサイズを調べる
ユニットバスは規格が存在し、浴室サイズによっては対応していないユニットバスもあります。とはいえ、昨今では細かくサイズ調整ができるユニットバスも出ており、浴室サイズの問題は解消されつつあります。
施工可能かどうかの最終判断はプロにしてもらう
ここまでで紹介した確認事項はご自身で確認することも大切ですが、最終的な確認と判断はプロにしてもらうことをおすすめします。実際に浴室のサイズを細かく測定して、どのユニットバスにするかの正確な判断はプロでないと難しいからです。
ユニットバスの入れ替えにかかる工事日数はどれくらい?工期について解説
ユニットバスの入れ替えにかかる工事日数はどれくらいなのか、という疑問にお答えします。下記項目についてここでは解説しましょう。
- ・ユニットバスの入れ替えの目安は1週間
- ・在来工法からの入れ替えにはより時間がかかる
- ・工事中は銭湯などの利用が必要
約1週間あれば大抵の施工はできる
約1週間以内で大抵のユニットバスの入れ替えは終了します。ユニットバスからユニットバスへの入れ替えであれば、壁や床を一度壊す必要がなく、壁・天井・床・浴槽を設置する作業で済むため、3日ほど見ていれば十分な場合が多いです。ユニットバスの前後に下記の工程が必要ですが、長くても数日で施工が終わるでしょう。
ユニットバス設置前の作業
- ・養生
- ・解体
- ・清掃
ユニットバス設置後の作業
- ・内装工事
- ・ドアなどの設置
- ・清掃
在来工法からの入れ替えには時間がかかる
一方、在来工法からユニットバスに入れ替える場合は丸1週間近くかかるケースがあります。在来工法からユニットバスに入れ替える際は壁や浴槽、床を撤去してユニットバスに適した状態に作り直す必要があるからです。
自宅でお風呂に入れない期間が長くなる点に注意が必要です。次項で説明する内容を施工前によく把握しておきましょう。
工事中は銭湯などの利用が必要
工事中は自宅の浴室が使えないため、銭湯などの大衆浴場の利用を検討しましょう。ユニットバスからユニットバスへの入れ替えに比べて、在来工法からユニットバスに入れ替える場合は時間がかかるため、自宅以外の浴場の確保が重要です。
施工前に近くの銭湯などお風呂に入れる場所を探しておくことが大切です。銭湯が近くにない場合は親戚や友人、知人の力を借りたり、場合によってはジムなどの施設を利用する方法もあります。
ユニットバスを入れ替える際の費用を抑えるポイント
ユニットバスを入れ替える際の費用を抑えるポイントについて解説します。ユニットバスの入れ替えリフォームは数十万円〜100万円近くの金を使う大掛かりな工事です。できるだけ費用を抑える工夫を実施して、負担を減らしましょう。
相見積もりをして費用の安い業者を選ぶ
相見積もりをして費用の安い業者を選択しましょう。相見積もりとは複数業者に同様の見積もりを依頼して、費用を比較することです。複数の業者の見積もりを比較すると相場観がわかる上に、安い業者を見極められるようになります。
ただし、注意点もあります。安さだけで業者を選ばないようにしましょう。リフォーム業者の中には異常に低価格で工事をして、手抜き工事をしたり後から追加料金を請求する悪徳業者も存在します。価格の安さだけで選ぶのではなく、実績や口コミを総合して業者を選択しましょう。
必要な機能とそうでない機能を見極める
ユニットバスに必要な機能とそうでない機能を見極めるようにしましょう。ユニットバスはグレードが高いものだと、数十万円の追加料金になるケースがあります。もちろん、素材や機能、設備が充実したユニットバスは魅力的ですが、必要がない機能や設備を無理して導入しても意味がありません。
家族の浴室の使い方をよく考えて必要な機能や設備だけに抑えるようにしましょう。ユニットバスのグレードを抑えることで、費用を大幅に減らせますよ。
介護保険などを利用する
介護保険の利用も検討しましょう。介護保険が適用されれば、浴室リフォームの費用負担を大幅に減らすことができます。ただし、適用条件として、65歳以上の要介護の方がいる場合や、45〜65歳の方で特定の疾患で要介護などになっている場合です。
その他、自治体の助成金などもありますので、該当するかどうかについては役所に聞いてみるといいでしょう。決して安い工事ではないため、できることは全てして、負担を抑えるようにすることをおすすめします。
補足:ユニットバスはDIYを最小限にした方が良い
ユニットバスはDIYで部分補修をすること自体は可能です。ただし、結論としてDIYは最小限に抑えた方がいいです。その理由について、ここでは解説します。
原則ユニットバスは部分交換ができない
まずユニットバスは原則大きなパーツの部分交換ができません。ユニットバスは構造上、浴槽と壁、床が一体化しているからです。そのため、壁を変えたいから壁を交換したい、浴槽を変えたいといったときに、DIYは基本的にできないと思ってください。
そのため、ユニットバスに入れ替える際は長期間の使用を考慮することが大切です。デザインや色は飽きないか、10年後も使いやすいと思えるかなどを意識しておきましょう。費用が安く工事もスピーディーにできるユニットバスですが、パーツの部分交換が難しいことはデメリットです。
ユニットバスでできるDIY
一方、ユニットバスでもできるDIYはあります。壁や床にシートを貼ることや、水栓や鏡などの細かいパーツの交換はユニットバスでも可能です。壁や床の傷、劣化が気になるときに一時的に隠す場合にシートは有効です。
また、水栓を好みのタイプに変更したい、鏡がくすんで新しい物に変えたいといった場合もDIYで対応できます。シャワーヘッドなども自身で簡単に交換できるため、大掛かりなこと以外であればユニットバスでも意外とDIYが可能です。
ユニットバス全体を自分で交換するには知識が必要
ユニットバスそのものをDIYで交換したいという方もいるでしょう。ただし、ユニットバスそのものを交換するなら、専門知識と技術が必要です。給排水や電気系の工事ができなければ、DIYでユニットバスの交換はできません。
とはいえ、知識と技術があってもDIYでのユニットバス交換はあまりおすすめできません。漏水の危険性があり、場合によっては自宅の劣化に繋がる場合もあるため、できればプロに依頼する方が無難です。DIYを実施する際は細心の注意を払いましょう。
まとめ:ユニットバスを入れ替えるなら100万円ほどを見ておくと良い
ユニットバスの入れ替え費用相場は50万円〜100万円ほどです。約100万円をみておくといいでしょう。また、工期の目安は長くて1週間です。工事中は自宅の浴室が使えないため、銭湯などの大衆浴場の利用が必要です。
また、ユニットバスの入れ替えを検討している場合は下記項目の確認を忘れないようにしてください。
- ・集合住宅の場合は許可が取れるかどうかが大切
- ・ユニットバスか在来工法かを調べる
- ・浴槽の入れ替えで対応できるかどうか調べる
- ・浴室のサイズを調べる
最終的な判断はプロに任せることになりますが、ご自身である程度状況を把握しておくと、悪徳業者を回避して、優良な業者を選ぶヒントになりますよ。
ぜひ、当記事の内容を参考にユニットバスの入れ替えを検討してみてください。