トピックス

2023.1.31

コラム

ユニットバスの詰まりはどう対処したらいい?原因と防止する方法も紹介

ユニットバスの排水口の詰まりにお困りではありませんか。ユニットバスでシャワーを使っていると、どんどん足元に水が溜まってきて詰まりを実感することが多いでしょう。しかし、詰まりの原因がわからないと正しい対処ができません。

 

ユニットバスの詰まりを放置していると、思わぬ漏水などにつながるケースもあるため、正しく対処することが大切です。

本記事ではユニットバスの詰まりの原因から対処法、汚れ・詰まりを放置するとどんな危険性があるかをまとめました。詰まりでお困りの場合はぜひ、最後までお読みください。

 

 

ユニットバスの排水口の詰まりの原因は?

ユニットバスの排水口の詰まりの対処法を解説する前に、なぜ詰まるのかその原因を明らかにしましょう。原因がわからず闇雲に対処すると、かえって詰まりを悪化させてしまう可能性もあるからです。下記が詰まりの主な原因ですので、ご自宅の詰まりに当てはまるかどうかを検討してみてください。

 

ユニットバスの排水口の詰まりの主な原因

  • ・髪の毛
  • ・皮脂・ボディソープの残り
  • ・ヘアゴム・ヘアピンなど

 

髪の毛が最大の原因


髪の毛が排水口の詰まりの最も主要な原因です。特に女性の方は髪の毛が長く、排水口に溜まりやすいため詰まってしまう場合があります。ゴミをキャッチするバスケットの掃除を怠っていると、どんどん髪の毛が溜まっていき、髪の毛に後述する汚れが付着してドロドロの詰まりになるのです。

 

最初は水を大量に流すと押し流されていくでしょうが、そのうち詰まりがひどくなると水がほとんど流れず溜まっていくようになってしまいます。掃除を怠ると状態が悪くなり、どんどん詰まりが頑固になっていくので、こまめな掃除が大切です。

 

ヌメりの原因は皮脂やボディソープなどの残り


また、髪の毛が詰まるだけなら、なぜヌメりやドロドロが出てくるのでしょうか。結論として、ヌメりの原因は皮脂やボディソープの残りです。本来であればお湯と共に流れていってしまうものですが、髪の毛がバスケットに溜まっていると髪の毛に絡め取られてどんどん溜まっていってしまいます。

 

ヌメりが出てくるとより髪の毛が絡みつくようになり、髪の毛が溜まるとヌメりもより出てくるという負の連鎖です。こまめに髪の毛を除去し、ヌメりを掃除することで、詰まりを回避することができます。

 

ヘアゴムやヘアピンにも注意


髪の毛や皮脂・ボディソープといった汚れも詰まりの原因ですが、意外と多いのがヘアゴムやヘアピンがバスケットに入って汚れや髪の毛を絡め取っているケースです。後ほど紹介するパイプクリーナーでは髪の毛などは処理できますが、ゴムや金属は処理できません。

 

そのため、何度パイプクリーナーを通しても詰まりが改善されない場合は、排水口にヘアピンやヘアゴムが詰まっているケースが考えられます。女性に多い事態ですが、お風呂に入るときはヘアピンなどが排水口に流れていかないように注意しておきましょう。

 

 

ユニットバスの排水溝の詰まりの対処法

ユニットバスの排水口の詰まりの対処法を紹介しましょう。下記方法を実施しても改善しない場合は、業者に依頼して対処してもらう必要があります。

 

ユニットバスの排水口の詰まりの対処法

  • ・液体のパイプクリーナーを使用する
  • ・排水口の簡単な分解掃除をする
  • ・ラバーカップを使用する

 

液体のパイプクリーナーを使用する


まずは液体のパイプクリーナーを使用してみましょう。液体のパイプクリーナーは汚れや詰まりを溶かして通りをよくするものです。使用方法は商品ごとに若干異なりますが、基本は排水口に流して一定時間放置した後に水を流します。また、使用時は必ず換気をするようにしましょう。

 

多くのケースでパイプクリーナーを使用すれば詰まりは解決します。しかし、パイプクリーナーで解決しないケースもあることは覚えておきましょう。汚れが非常に頑固な場合や、異物・固形物が詰まっている場合はパイプクリーナーでは対処できません。

 

排水口の簡単な分解掃除をする


ユニットバスは浴槽と壁、床が一体化した構造で分解が難しいという性質があります。ただし、排水口を簡単に分解して掃除することは可能です。このとき、元々の状態に戻せるように、写真を撮りながら分解することをおすすめします。

 

液体のパイプクリーナーで対処できなかった物理的な頑固な汚れや詰まりを解消できれば、水の通りがよくなるでしょう。排水口の分解掃除でも詰まりが対処できない場合、原因がもっと奥の方にある場合があります。

 

ラバーカップを使用する


ラバーカップを使用して、詰まりを解消する方法もあります。ラバーカップとは、先端にゴムのカップがついた棒で、トイレの詰まりを解消する際に用いられることが多いです。パイプの詰まりを一気に押し流すことで手の届かない部分の詰まりを解消できる可能性があります。

 

しかし、パイプクリーナーや分解掃除、ラバーカップの全てで改善しなかった場合は、業者に依頼して対処した方がいいでしょう。汚れを放置するとどうなるか、という疑問については次章で説明します。

 

 

ユニットバスの汚れを放置するとどうなる?

ユニットバスの汚れを放置するとどうなるのか、という点について解説します。汚れを放置しても流れていれば大丈夫と思われるかもしれませんが、掃除をしなければいずれ詰まりますし、詰まり以外の問題も生じてくるものです。下記の問題が汚れを放置すると出てくるので、こまめな掃除を意識しましょう。

 

流れが悪くなる


まずは詰まり、水の流れが悪くなるという問題です。詰まりが起こると水の逆流が起こる場合もあり、排水口に一旦流れた汚れや雑菌が浴室に溢れることにつながります。

 

次項で説明するような問題がどんどん悪化していく原因になるので、詰まりを感じる前に定期的な掃除やパイプクリーナーの使用がおすすめです。

 

雑菌が繁殖して臭いの原因になる


汚れを放置すると、雑菌が繁殖して嫌な臭いの原因になります。なんとなく浴室が臭いと感じたことはありませんか。主な原因は排水口の汚れです。定期的な掃除をしていないと髪の毛に皮脂やボディソープやシャンプーの残りが絡みつき、雑菌がどんどん繁殖します。

 

衛生的にもよくありませんし、臭いが出ると入浴時間が不快なものになります。詰まりも進行していくため、早めの処理をするようにしましょう。

 

コバエが沸く


さらに問題として、コバエが沸く場合もあります。皮脂やボディソープなどの汚れに卵を産みつけて繁殖し、たまに見かけると思っているといつのまにか大量発生していた、なんてことが多々あります。

 

繁殖力が凄まじいため、なかなか駆除することはできません。何度も殺虫剤を使用してもどこからともなくコバエが沸く状態に困らせられる場合もあります。コバエが沸かないようにするためには、そもそも排水口に汚れが溜まらないようにメンテナンスすることが重要です。

 

 

ユニットバスで排水溝の詰まりがひどい場合はプロに依頼しよう

ユニットバスの詰まりを個人で対処することは大切ですが、どうしても改善しない場合はプロである業者に依頼しましょう。依頼する際の費用相場や依頼時の注意点について本章ではまとめました。

 

料金相場は数千円〜3万円程度


料金相場は業者や作業内容によって異なりますが、数千円〜3万円程度をみておくといいでしょう。作業が複雑で時間のかかるものになれば、自然と費用も高くなります。

 

排水口の奥の詰まりの原因を取り除く作業は大変になるので、費用が高くなりがちです。もしものときの費用を抑えるためにも、排水口のバスケットを取り除いた状態で水を流すことのないように気をつけましょう。

 

安すぎる業者には注意


費用を抑えたい気持ちは誰しもあるものです。しかし、費用が安すぎる業者には注意しましょう。ベースの料金は数百円とうたっていても、諸々の費用で最終的に数万円〜十万円以上を請求する業者も残念ながら存在します。

 

業者選びをする際は費用だけでなく、次項で紹介する内容も確認して信頼できる業者を選択しましょう。

 

依頼する前に口コミや実績を確認する


優良業者を選ぶ方法としては、費用に加えて口コミや実績を確認しましょう。特に、口コミの確認は注意深くしましょう。実績は業者側が提示するものなので、参考程度に見るようにしてください。

 

口コミはネットのものが中心になりますが、サクラレビューがあることも考慮に入れましょう。できれば、友人・知人からの紹介がベストです。過去に水回りの詰まりを解消してもらったという友人・知人からの紹介であれば、失敗する可能性は限りなく低くなります。

 

どうしても周囲に参考になる口コミがない場合は、Googleで複数のサイト・SNSを検索して総合的な口コミを参考にしましょう。

 

 

ユニットバスの詰まりを普段から防止するコツ

ユニットバスの詰まりを普段から防止するコツを紹介します。基本的な事柄ですが、最も大切なのは頻度です。汚れや詰まりが出てきてから対処するのではなく、できれば毎日簡単にでも対処することで、致命的な問題が発生することを予防できます。

 

排水口に固形物が流れないように工夫する


まずは排水口に固形物が流れないように工夫しましょう。排水トラップ・バスケットをしっかり設置して、ゴミが排水パイプに直接流れないようにしてください。先ほども説明しましたが、女性に限らずヘアゴムやクリップ、ピンを使う方はお風呂には持って入らないか、絶対にとれないように工夫しましょう。

 

うっかり外れたヘアゴムやクリップが排水口の奥に流れ込むと、パイプクリーナーで対処できない非常に厄介な詰まりの原因になってしまいます。個人で対応できず、プロに依頼して費用が高くつく事態はできれば避けたいところですよね。なるべく詰まりの原因になる固形物が流れ込まないように注意をしてください。

 

定期的な掃除をする


定期的な掃除が最も大切です。できれば毎日簡単にでも掃除をしましょう。入浴の後に排水トラップ・バスケットの髪の毛やゴミを捨てるだけでも十分です。それでもヌメりが出てくる場合は週に1回程度ブラシなどでこする掃除をしましょう。

 

毎日簡単にでも掃除することでヌメりや詰まりを抑えられるため、結果的に手間と労力がかからない状態になります。臭いやコバエも発生しにくく、快適な入浴ができるという点もメリットです。汚れや詰まりが出てから対処するのではなく、予防するという観点が重要といえます。

 

詰まり以外のユニットバスの汚れを掃除する方法

詰まり以外のユニットバスの汚れを掃除する方法を紹介します。下記2つの汚れに対する対処法を実施してみてください。

 

  • ・鏡の汚れはクエン酸で落とす
  • ・皮脂汚れは重曹を使用する

 

鏡の汚れはクエン酸で落とす


鏡のくすみ、うろこ汚れはクエン酸で落としましょう。100mlの水にクエン酸小さじ半分を入れましょう。混ぜ合わせたら、霧吹きに入れて鏡に吹き付けます。鏡にラップを貼り、数十分〜1時間ほど放置しましょう。その後、粉末のクエン酸かクレンザーなどで鏡の表面を擦ってから水で流すと鏡の汚れが綺麗になっているでしょう。

 

鏡掃除の際は、手袋着用を忘れないようにしましょう。クエン酸は食品にも含まれる成分で、短時間であれば肌に触れても問題ありません。しかし掃除をするなら長時間肌に触れ続ける場合があるため、肌荒れの原因になる場合があるからです。

 

皮脂汚れなどは重曹を使用する


床・壁・浴槽など皮脂汚れが溜まりやすい場所は重曹の活用がおすすめです。皮脂汚れは石鹸カスと合わさると酸性の汚れになるため、アルカリ性の重曹で掃除すると綺麗になります。

 

また皮脂汚れではありませんが、掃除を怠っているとあらわれる赤いカビのようなものも重曹で綺麗に落とせます。赤いカビのようなものの正体は空気中に存在する菌の一種です。特に有害なわけではありませんが、この菌が生じる環境はカビも繁殖しやすい状態なので、掃除をしておく方がいいでしょう。

 

 

まとめ:ユニットバスの詰まりは放置せずこまめに掃除しよう

ユニットバスの詰まりは放置せずこまめに掃除することが大切です。もし詰まってしまった場合は、下記の対処法を実施しましょう。

 

ユニットバスの詰まりの対処法

  • ・液体のパイプクリーナーを使用する
  • ・排水口の簡単な分解掃除をする
  • ・ラバーカップを使用する

 

もし、上記の対応で改善されない場合は、業者に依頼する必要があります。数千円〜3万円程度の出費になるため、普段から排水口が詰まらないような対策を取りましょう。

定期的な掃除や固形物が流れ込まないように注意することが重要です。

排水口の詰まりに限らず、ユニットバスはこまめに掃除して寿命を延ばすように意識しましょう。